心に残る、卒園式 ~発達障害の彼女~

親御さんの立場での、写真を撮ることの難しさを伺って…

今年に入って、発達障害をもつこちらの彼女の1年間を追わせてもらうことになりました。

最初の撮影は、保育園の卒園式。

お母さんを見るともうダメだから…と先生が付き添われ、

席もお母さんが視界に入らないよう工夫されていて。

式典が終わった後にお母さんを見つけた彼女を見て、理由がよくわかりました。

言葉はなくとも、表情から伝わる彼女の想い。

お母さんを見つけて駆け寄っていく、その時が1番記憶に残っています。


カメラを向けても、普通のこのようにカメラ目線というものができない。

という話を、事前にお母さんから伺っていたので。

自然にこちらに目が向いた瞬間を逃さないよう、意識して。

"カメラ目線の写真"というものを撮るように心がけました。


その一方で、カメラを意識しないぶん…

自然体で過ごす写真はたくさん撮れます。

写真とは、ご家族の思い出に残るもの。

しかし彼女の手を繋いだまま、常に意識を無得た状態で

ご自身でゆっくり撮ることは難しいそうで。

撮影の仕事が、このような形で誰かのお役に立てる場合もある、

ということを教えていただきました。



式典~帰り道の時系列の流れをスライドショー形式で

まとめてあるので、ぜひご覧ください。

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