夏の終わりと、母との別れ その6
8月27日の午前中は、不動産屋へ物件の相談に行こうと予約を入れていました。
そこへ「母の意識が朦朧としていて、今から救急車で運ばれる」と、
弟から焦った様子の電話がかかってきて。
何が起こったのか、詳しいことはわからぬままに。
ただ最悪の事態だけは想定して…
予定をキャンセルし、慌てて1人呉へと向かいました。
搬送されたという病院へ着くと、母はぐったりと点滴を受けていて…
痛みがひどくて意識が朦朧としているのか、ほとんど喋ることもできず。
「胆嚢に炎症を起こしていて、今すぐ緊急手術が必要な状態なので。
すぐに大きい病院へ移動させます」との看護師さんからお話で。
そのまま私たちもすぐ、病院を移動しました。
移動先の病院では改めて検査があったのか、かなり待たされたので。
(あれだけ身体が弱ってて、手術なんてできるとは思えんし…。
手術なんてしたら、心臓が止まってしまうんじゃないん!?
これは、いよいよ覚悟せんといけんのかも…)
など考え、落ち着かない気持ちだったことを覚えています。
ただ、こんな状態でも。
胆嚢が炎症を起こしているといっても、手術ができなくても。
死期は近いかもしれないけど、すぐに死ぬわけではないだろうし…
くらいに考えていました。
ですが…お医者様に呼ばれて聞いた説明は…
わたしたち家族が考えていた以上に、ずっと絶望的でした。
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