夏の終わりと、母との別れ その19

睡眠不足と疲労から、ずいぶんと心が狭くなり…キレてしまって。

途中で連絡があっても気づかないことも承知で、睡眠導入剤を飲んで眠ったわたし。


この時は「何かあって呼ばれた時に間に合わなくても、もういい」と思っちゃって。

だって母に伝えたい言いたい事は、2人きりの時にもう一通り耳元で話したし。


「しょうがない。何もかもは無理、無理じゃわ…」という、自分の限界を知った瞬間でした。


まともに眠れる時間も無い、胃が弱って食事もあまり取れない。

何人もの初対面の方・滅多に合わない親族とのやり取り。

母の書き残した段取りの手配に、父と弟には頼られて…


いや、わたしがスーパーウーマンならそりゃ全部やってあげたかったですけどね…。

父と弟が精神的には一番しんどいだろうと、思ってたし。



でもね。


やばい、軽い吐き気がする。

このまま睡眠も食事もこの状態だと、近いうちに倒れる予感…

自分が倒れると、父と弟の2人が休む時間がなくなっちゃうし。

通夜と葬儀の手配の一部はうちが頼まれてるのに、寝込むわけには…


と思うと、キレてでも自分の体調維持に必要な休息は確保すべきで。

それがベストだと思いまして…



それに父や弟は、うち程に派手に体調崩すタイプでもなく。

そうじゃない人の感覚って、わからないだろうから…


ここはキッパリ言っておかないと、伝わらないって感じて。

感覚の違いを伝えようと思ったんです。


無理がどこまできくかって、本当に人それぞれですよね…。

自分の無理を過信して失敗してきた経験からの、切実な叫びでした。

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