夏の終わりと、母との別れ その20
6日目の母は、昨日までのように頻繁に呼吸が止まることはないけれど…
代わりに、10〜15分おきに痙攣を起こし始めました。
脳出血の影響のようで、モニターの数値は安定しているのですが
その様子はとてもしんどそうで…
毎日何か、前の日には無かった良くないことが起こる…などと考えていました。
ただ少しずつ悪くはなっているけれど、急激に悪化する様子も見られなかったし。
倒れた翌日は慌てていたので、コンタクトや着替えなどの準備が十分になかったので。
この日の夜はわたしはいったん広島に戻り、一泊してまた呉に行くことにしました。
そしてその翌日の明け方に…母の夢を見ました。
呉の駅前に長い列ができていて、何の気なしにその側を歩いていたら
列の中に母と20年近く前に無くなった母方の祖母がいて。
「えっ、こんなことあるはずないのに!?お祖母ちゃん、とっくに死んでるし!」
と2度見しても、やっぱり間違いなくその2人で。
びっくりして、「お母さん!お母さん…!」と一生懸命呼びかけるんですが。
母は声は聞こえてるようなのに。
なぜ呼ばれているかわからない、といった様子で反応が鈍く…。
一方で母を挟んで立っていた祖母と、もう1人の年配の女性は
事情をわかっているような顔つきをしていました。
そこで目が覚めて。
今まで体験したことはないけれど…もしかしたらこれは、いわゆる虫の知らせというもので。
朝になったら、父から母のことで連絡入るんじゃないか…と思ったら。
案の定、「今日の午前が危ないと看護士さんに言われた」とメールがきて。
慌てて準備をし、呉の病院に向かいました。
ここ1週間ずっと心配はしていたというのに、1度も母の夢を見ることなんて、なかったし…
祖母の夢など最後に見たのは、もう15年近く前になるでしょうか。
とても印象的だったので、今もまだ覚えています。
母は病院に居る姿とは全く違って、少し若返ったようで。
お化粧をして良い服を着て、とても健康そうに見えました。
この1ヶ月はずいぶんと衰弱した姿ばかり見ていたので…
夢の中とはいえ、そういう母を見ることができてホッとしましたし。
また祖母が側に付いていた、ということにも少し心が安まりました。
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