夏の終わりと、母との別れ その21

母が倒れて、ちょうど1週間後のその日…。


荷物を取りにいったん広島に帰っていたわたしは、

「今日の午前が危ないと看護士さんに言われた」

という父からのメールでまた慌てて呉に戻りました。


そしてしばらく家族で母を見守っていた後に…

看護師さんが来られて、身体を拭いてもらう為に家族が席を外しました。


わたしたちはドアの前で待っていて。

終わったようなので中に入ると、看護師さん達がバタバタしていて。


モニターを見てみたら、もうあれよあれよという間に

どんどんと数値が下がり始めていて…

その数分という、あっという間に息を引き取って…


何が起こってるのか、把握できなくて。


なんでこういう時に家族じゃなくて看護師さんが手を握っているんだろう…

と呆然と見ていたら、慌てて場所を代わってくれたけど。


その時にはすでに心拍数が0になっていて…


弟はこの間に交代でお昼にしよう、と食堂に行かせてたのでこの場におらず。

わたしと父はいましたが…声をかけられる程に側に近づけた時にはもう…


1週間ずっと誰かが側にいたのに、何ともあっけない最期でした…。

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